安倍晴明2006/11/01 00:03

言霊に込めし力よ 呪となりて

           天に還さん 迷う虚ろを


陰陽師と言う響きは、なにやらちょっとおどろおどろしい雰囲気まで
かもし出します。
映画やら何やらでも、ぶつぶつと呪(しゅ)を唱え、超人的な力を発して、
怨霊と戦うイメージ(^^;
でも、実際には普通の(ではないのだろうか)人間・・・のはず。
いったいどんな力を持っていたのでしょう。

言霊、と言う言葉がありますね。
言葉には魂、不思議な力が宿ると言う。
それは、現代でも考えられていることのようです。
耳で聞いた言葉は、当然脳に伝わる。そのことによって、脳がどんな
反応を示すのか。
たとえば、小さい頃から、ひとつの観念を繰り返し繰り返し聞かされて
いると、それがしっかりと潜在意識に組み込まれると言う。
「だめねえ」と叱られてばかりいると、自信のない、おどおどとした
子供になってしまう、とか。

この潜在意識と言うのがくせもの(笑)
意識下でひっそり働くわけですから、たとえそのひとつひとつは
ささいな言葉であったとしても、耳から流れ込み、気がつかないうちに
潜在意識にすりこまれている。考えたら、ちょっと怖い(^^;

きっと陰陽師と言うのは、その言霊を的確に操れる人だったのでは
ないでしょうか。
発せられた言葉によって、人は何かしらの影響を受ける。
それが思いのほか効果的であることを、陰陽師たちは知っていた。
それこそ、毒にも薬にもなる言霊の力。
どんな相手にどんな言葉が有効なのか、相手が縛られている楔を
解き放つための言霊を研究している人、言霊使いのプロ、そんな
気がします。

夢枕獏さんの小説「陰陽師」に登場する安倍晴明曰く、「この世で
一番短い呪は名前」なのだそうですが(^^;
さて、あなたの名前はどんな呪になるのでしょうね。