龍 -諸葛亮-2011/02/23 16:55


凍てつく冬の向こうに
光の春が
必ず来ると信じるなら


人は
ただ無心に
耐えることができるのだろう


いつしか
不毛な日々に慣れ


ゆるゆると
虚ろな時を重ね


それでも


あきらめることを
良しとせず


道を示す兆しを
探し続けたなら


季節は
前へと進んでいくのだと


誰よりも
己自身に言い聞かせ


世の動きを
みつめ続けた


今まさに
雲間より光射し


待ち焦がれた春は
巡らんとす


目覚めよ
私の中の龍


蓄えた力のすべて
この胸に携えて


果てなき空へと
翔け行かん


(イメージポエム・諸葛亮)