映画「レッドクリフ」2008/11/09 00:39

見ました、映画「レッドクリフ」!
いやぁ、楽しかったです(笑)
かの有名な赤壁の戦いの映画化。三国志ファンとしては、期待と共に
ちょっとした不安もあったりしました。
どんな映像になるのだろう、と。
でも、もうあの映画は、細かいこと言わずに楽しんじゃったほうが勝ち、
って感じです(笑)

最初っから、「おおっ、三国志だ!」って、当たり前だけど。
敗走する劉備軍を曹操の大軍が追い詰めるシーン。
逃げ遅れた劉備の奥方と赤ん坊を、趙雲が助け出すのですねえ。
もう、趙雲、強い、強い!
パッサバッサと敵の兵士をなぎ倒して進みます。
もっとも、蜀ファンてしては、「そんなに頑張って、阿斗を助けなくても
いいのに~」とか言いたくなっちゃいますけど(笑)

その後を引き受ける、関羽、張飛も、ひたすら強い!
まさに、小説で読んだままの豪傑が、スクリーン狭しと暴れまわる様に
思わず興奮(笑)
「一騎当千」と言う言葉が頭に蘇りました。

金城武さんの孔明は、若々しいです。
とは言え、若さに似合わないほどのゆとりや自信をも感じさせ、涼やかな
まなざしの中に、ひらめきや鋭さが見え、なかなか素敵です。
トニー・レオン演じる周瑜は、穏やかで落ち着いている。音楽を愛すると
言う設定も、きちんと演出されていますし、とにかく紳士的で優しい雰囲気。

この映画では、いわゆる憎まれ役のような曹操ですが、演じるチャン・
フォンイーは、なかなか渋い。
目力は強いですが、あまり顔つきがきつすぎないところがいいのかな。
貫禄は感じさせつつ、談笑したりするお顔は、ちょっと愛嬌がある。
曹操の人間的魅力をも彷彿させるように思えました。
チャン・フォンイー、どこかで、何かの映画で見ているなあと、ずっと思って
いたのですが。
経歴を見たら納得。映画、「始皇帝暗殺」の荊軻の役だったのですね。
あの役よりは、今回の曹操の方が合っているように思いました。

劉備、孫権、関羽、張飛も、それぞれ納得、かな。
趙雲も、颯爽としていて、かっこよかったです。ものすごくイケメン、と
言うのではないけれど(すみません)、趙雲てきっとこんな感じだったのかも、
と思わせてくれました。

中村獅童さんは、呉軍の武人、甘興。
実は、チョイ役なのかなあと思っていたのですが(またまた、すみません)
出番いっぱいありました(笑) 
戦いのシーンでの見せ場もしっかりあります。
がんばれ、日本!みたいな感じ(違うか(^^;)

周瑜の奥方、小喬。すっごくきれいです、たおやかです。
これぞ絶対の美女。声も色っぽいです。
そして、これまた驚いたことに、孫権の妹、孫尚香。彼女の出番も多いです。
くりっとした勝気そうな瞳で、まさにはねっかえりのお嬢様モード。

なんだか、小説から抜け出たような面々が、目の前で動いている(笑)のは
妙に嬉しい、楽しいことだと実感しました。
三国志を見られるなんてねえ、としみじみ・・・

ストーリー的には、「これはちょっとどうかなあ」と思うような点もあったり
したのですが、全体のスケールやら何やらで、もう細かいことはいいやと
なってしまった(笑)
単純に、三国志の世界を楽しんじゃおう、と。
ちょうどいいところで「続く」となるので、これは絶対パート2を見なくては。

どうやら、三国志演義モードで行くらしいので、孔明が東南の風を呼ぶ
シーンやら、十万本の矢を集めるシーンなどもあるようです。
今更、そんなフィクションを、と思っても、やはり孔明ファンとしては、ぜひ
見てみたい!(*^^*)
わぁ、孔明さま~!、とミーハーしちゃいたい(笑) 
そして、長江が紅蓮の炎に包まれる瞬間、どんなものすごい映像になる
のでしょう。
今から、パート2が待ち遠しくなっている私です。